10 オジャンタイタンボ、マチュピチュ遺跡

オジャンタイタンボの村まで車で行き、自分達を下ろして直子さん達はクスコへ帰った。
宿を探して、遺跡に向かう。入場料を払い、急な斜面の階段を300段ほど登ると小さな
広場があり、巨大な石の6つの石で出来た壁がある。向かいの谷から運ばれたそうだけど、
こりゃ、重たいよ。

 

遺跡を見学した後、オジャンタイタンボの村中を歩き回る。古い水路が町中をくまなく走り
古い石畳が町中に敷き詰められている。とても雰囲気の良い町だ

  

夕方宿に戻ると併設してるお土産屋さんにいいポンチョやマンタが
沢山ある。そこのおばあさんに値段を聞くが、やたらに高い。交渉するが、おばあさん
頑固でラチがあかない。そこへ息子さんらしき人がやってきて、もう少し後で来てくれ
自分の姉が戻ってくるから、彼女と話をしてくれ、と頼まれ、しばらく部屋で待ってると、
呼びに来た。地元オジャンタイや近郊のカチンの、図柄や色の良いポンチョやマンタを
そのお姉さん相手にかなり時間をかけて交渉して、5枚程買う事が出来た。おばあさん
は向こうの隅ですねていて、もう口も聞いてくれなかったが。娘さんに怒られたのかな。
いい買い物が出来た、と喜んでいたけど、ちょっとお金を使い過ぎたかな、と一抹の不安が、でも
大目にお金をクスコで両替していたので、明日マチュピチュまで行き、クスコまで帰っても
大丈夫なくらいはお金を残したつもりだった。
次の日朝早く駅まで歩き、汽車を待つ。始発で汽車がいるのに中々ホームに入れてくれない。
寒い!ようやく発車時刻ぎりぎり、運転手が気がついて中に入れてくれて、すぐ汽車は出た。
乗ってるのは自分達だけだ。深い谷合いを汽車は進みアグアスカリエンテスに到着。
此処には温泉があり、マチュピチュに登るバスも此処から出る。駅を出ようとした時、まことちゃんが
料金表で帰りの切符の値段を見た。「ボラッチョさん、クスコまで二人で500ソルもしますよ」
ありゃ、今自分達の手持ちは600ソル(22800円)しかない。マチュピチュの入場料、昼飯、バス代が
無いではないか。まいったな。マチュピチュの入場料と往復のバス代だけでも二人で200ソル(7600円)だ。どうしよう、と思うが、無いものは無い。きっと遺跡に行けば日本人が沢山いるから、お金を借りて
クスコに帰ってから返そう。という案が浮かび、それでいこう!という事にした。
 
この遺跡は二度目だが、やっぱり凄い。こんな急斜面の山の上にこれだけのものを建造
されている事が驚異だ。天気はあいにく曇り空で今回は晴れてくれなかったが、二人で
遺跡の中を、ゆっくり歩き回った。ここは標高は高くないので、そんなに息苦しくはならない。
ところで、肝心の日本人観光客がいない、ペル−の子供達のグル−プやアメリカ、ヨ−ロッパ系の
観光客はそこそこいるのに、珍しく日本人だけ、いない。オジャンタイまで片道の汽車代が
二人で190ソルだから、そこまで汽車、今日中には戻れないけど、それからバスでクスコまで、何とか辿り着けるかな、と考えて、アグアスカリエンテスの町まで降りた。帰りのバスにはもう名物になっている、チャスキの子供が坂を駆け下り、カーブの度に「グッバイ」を叫んでくれた。やっぱり、こんな状況でもチップは払わなきゃね。!
駅に戻り、時刻表と料金表を見る。なんと!!
クスコまでの料金は250ソルじゃん!まことちゃんは往復料金を見てたのでした。
自分が確認しなかったのも悪かったけど、勘弁してくれよな、まことちゃん!でした。
一安心して、お昼ご飯を食べに出掛け、ビールも飲めたのでした。めでたしめでたし。



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